『吉村順三・小さな建築展』に行ってきました。

吉村順三・脇田邸トウキョウのメジロで、建築家・故・吉村順三さんの建築展をやっていたので、行ってきました。
いつも一つの作品をテーマに展示があるらしく、今回は「脇田邸」という、画家の方のアトリエを兼ねた別荘の展示でした。
元々吉村氏が設計事務所として建てたところを、今はギャラリーとして利用しているそうです。
スペース的にとても小さな場所での建築展でしたが、建物の写真や模型、当時の図面もたくさんありました。
現場で打ち合わせをしたときの、納まりの図面や、設備や構造図といったものまでも、展示されていました。
しかも、設計図書のコピーが何部も用意されていて、自由にみれるのです!
建築展には、当時吉村順三設計事務所でスタッフとして働いていた方が、建築展のスタッフとして常駐しているシステムらしく、その日も何人かの「吉村先生のお弟子さん」らしい先生(←今では、えらい人なはず!)がいらっしゃいました。
・・、と近くで会話を聞いてると・・・。
元・お弟子さんらしい先生:
「ここの納まりがねー、苦労してね。現場で初めてわかったんだよ。吉村先生に相談したら『納まらないなら、切っちゃえばいいじゃん』って。『でも先生、プロポーションが。。。』っていうと、『だって納まらないんでしょ。じゃ切ろうよ。』って具合だったんだよね。」
その先生の教え子らしい人:
「へぇー。先生、ちなみに、このリビングにあるこの四角い箱は何ですか?!」
元・お弟子さんらしい先生:
「ハハハ。ジツは、吉村先生と現場にいったときに、『この無駄な空間は、どうも間があいてしまうね。なにか箱をおこう。』って。先生に、何に使いますか?って聞いたら、『うーん、わかんない。脇田さん(お施主さん)が上手くいいように使ってくれるよ。』だって。」
この巨匠が故の、余裕。
ぶれない芯を持った上で、いろんな意味で余裕をもった建築家だったんだろうなぁ。
だから、吉村さんの設計した家は、なんともいえない暖かみや居心地のよさ(って居座ったことはないけど。。。)があるんだろうなぁ。
是非 吉村さんが設計した 実際の 住宅を みてみたぁーーい!
と思っていたところ、その建築展をやっていたギャラリーは、元々吉村設計事務所として営業していたところ。当時の応接間がそのまま残されていました!!!
吉村順三・小さな建築展フロアレベルを少し落として、L型に配置されたソファ。
明るすぎず暗すぎず 暖かみのある照明。
この応接間で打ち合わせすれば、こんな居心地のいい場所を作れる人に、自分の家を設計してもらおう!って思うよなー。
それに比べ、木ごころの事務所は。。。
木くずだらけだわ、ソファに接着剤はついてるは、食べこぼしは落ちてるわ。。。
反省。
「建築展のチケット代わりに。」といただいたポストカード。
えへへ。かわいい。えへへ。えへへ。

 
吉村順三・小さな建築展のはがき。

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