阪神大震災。(そのいち)
そういえば、プロフィールに「震災に遭遇し、ケンチクに目覚めた」なんて書いてるけど、震災のことに全然触れてないですね…。
全て語ると、ながぁぁぁくなってしまうので、小出しにいたします。
震災がおきたのは、私が高校生の時でした。
ちょうど連休明けの夜明け前。
その日私はなんだか寝つきが悪くて、何度も目を覚ましたり、眠ったり、を繰り返していました。
眠気を感じウトウトしていた、そのとき。
体感したことのない、揺れと、聞いたことのない、恐ろしい音(たぶん建物が揺れてきしむ音だったんだと思います)。
ものすごい揺れました。
揺れとか音とか何よりも、ものすごい「恐怖感」。
なんとか部屋の外に出ようとしても、立ってられない。
揺れがようやくおさまり、真っ暗な部屋の中を何とかして出ました。
「みんな大丈夫か?!」父親の声。その声に安心すると同時に、その声から、父も同じ恐怖を感じているという、不安。なんとか家族は全員無事。
懐中電灯を必死でさがし、部屋の中をみると、家具という家具が倒れ、開き戸の中のものも全て飛び出し、部屋の隅に置いていたピアノが、何故か部屋のど真ん中。そして周りのあらゆるビルから聞こえる非常サイレンの音。
「えらいことに、なった…。」
とりあえず夜があけて明るくなるのを待つしかありませんでした。
(続く。)