夏休み推薦図書3選(※あくまで超・個人的)
コロナ禍3年目の夏。行政の行動制限は無いものの、ここ数週間の感染者数が日本が世界一とか、医療現場の逼迫状況など、なんだか手放しに「夏休みー!!!」と、はしゃげない夏になってしまいましたね(T_T)
おうちや室内で過ごす時間も、なんだか長そうな今年の夏休み。ということで、最近読んだ本で、個人的にオススメ本をご紹介します(^^)
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【家事・暮らし】愛のエネルギー家事 (加茂谷真紀 著)
断捨離や、お片付け、整理収納。たくさんの本や情報が出ていますよね。SNSでは「ミニマリスト」な方々や「丁寧な暮らし」、シンプルでスッキリとセンスのよい写真が流れてきては、自分の家や暮らしを見てガッカリすることも。でもこの本は、「やりたいことを、やりたいときに、やるだけで、自然に家が整います」と、言ってくれている。モノや空間に、エネルギーが宿る的な、ちょっとスピリチュアル的な話にも聞こえちゃうかもしれませんが、なんとなく、そのモノを手にとったとき、目に入ったときに、気持ちがフワッと温かくなったり軽くなったり。そういう『肌感覚』を大事にしながら、家事をし、日々暮らすのも良いんじゃない?と指南してくれる一冊です。
私自身、仕事柄いろいろな方の住まいにお伺いする機会が多いのですが、そこで感じるのが、散らかっていても何か居心地のよい気持ちがニコニコするような空間もあれば、とっても整理整頓されているのに(だから?)肌感覚がチクチクする、というか、あまり居心地が良くない空間も、あったりします。新しい・古い、広い・狭い、に関係なく、なんだかその家の空気感なのかなぁ、家というより住まい手なのかなぁ、と、自分が感じる感覚のワケがぼんやりして分からなかったのですが、この本を読んで、腑に落ちました。
家を建てたあとによく見られる傾向なんですが、お施主さん(住まい手)が、かなり神経質に生活しちゃってる、ってこと。まぁ大きなお金と時間をかけて、そして(新建材と比べて圧倒的に)汚れや傷が付きやすい自然素材を使った家なので、最初は仕方ないんですけどねぇ。自然素材だからこそ、汚れや傷が、やな感じにならない(と私は思う)から、気にせずガンガン使いこなして欲しいなーなんて思うんですよ。ほら、年齢を重ねて見た目は年相応だけどステキな方っていらっしゃるじゃないですか、あんな感じです(^^)
この本を読むと、日々の暮らしを「ちゃんとしなきゃ」という強迫観念じゃなく、楽しむ・心地よい、っていう感覚を大事に、気負いなく過ごせる一つの切り口に、なると思います。
【お料理】10年かかって 地味ごはん。(和田明日香 著)
永遠のテーマ「今日、何作ろう・・・」。夏休みになり、朝・昼・夜、朝・昼・夜、の無限(と思われる)ループに白目むいてる方々も多いかと思います。こう暑いとねぇ、、、台所に立つだけで、ひと仕事。汗だくで台所に立つ私をよそに、「久々に唐揚げが食べたい」なんて言われたときには殺気すら感じてしまう(笑)、この酷暑。日々家族のゴハンを作っている方々、本当にお疲れ様ですっっっ!!!
テレビ番組でササッと美味しそうなゴハンをつくる著者の方ですが、家族の栄養はもちろんのこと、ご自身も「食べたい!」と思うものを存分に作ってきたであろう歴史を感じる1冊。私自身、お酒は呑めないのですが、酒のつまみ的なゴハンは大好き。この本をパラパラとめくると「美味しそう!」「これ、作ってみよう!」と思える写真とレシピ。(そして実際に作ると、これが美味しいのです。)お料理に合わせた食器などスタイリングもステキ。
【家づくり】後悔しない家づくりのすべて (一級建築士You Tuber げげ 著)
表紙に「吹き抜け、和室、バルコニー それ全部いりません。」とあるので(しかも「一級建築士ユーチューバー」なんて肩書だし、、)尖った極端な内容なのかなぁと思って読み進めたのですが、個人的にはとても共感できる内容でした。『一国一城の主』『マイホームを持ってこそ一人前』みたいな時代から変化し、けれどもこのコロナ禍・ロシアウクライナ戦争によって、建設業界・住宅業界は大きな影響を受けています。大きくは、(建材・住宅設備の)「納期遅延の可能性」と「大幅な価格高騰」。我々のように、一軒一軒、超・フルオーダーで作り上げていくような「注文住宅」の家造りは、設計者・工務店・お施主さん、すべての立場において、難しい状況に置かれていると思います。
文中にあった「『ほしい家』より、『ほしい暮らし』」という言葉は、まさにこんな状況のなかでも家をつくるということの本質を表現した言葉だなぁ、と、私は思いました。今は情報が簡単に手に入る時代でもあるので、家造りのことをググってたら、GOOGLE側から否が応でも、おすすめのサイトや動画が次々と出てきますもんね)一般の方でもプロ顔負けに知識を得て、家造りをされる方も少なくないです。
でも、数値や建材、工法などのことで頭がパッンパンになって(やもすれば頭から湯気が出ていそうな)方々と実際にお話をして思うのは、「あたらしい家で、『こういう暮らしをしたい』という景色」が、お施主さん自身も想像できていない、ということ。お金も時間も際限なくある状況であれば良いのですが、家造りは限りある予算のなかで実現していくもの。お金だけでなく、敷地そのものの条件や、住まい手のライフステージ・家族構成・将来の変化、など、制約は数え切れないほどたくさんです。人生における「家」というものが、ご自分たちにとってどのような位置づけなのか、どのような価値があるのか。そういう思いを整理するのに、良きガイドとなってくれる一冊だと思います。
まとめ(各書リンクあり)
この記事を書くにあたって、そういえば、読書感想文の課題がすっっっっごく苦手だったことを思い出しました(笑)それぞれの本の良さが、あんまり伝わってしないかもしれませんが、どれも良書です。夏休みのひとときにでも、ぜひ、ご一読ください(^^)