工事完了&お引渡し。
9月末に無事マンションリノベーション現場の工事完了&お引渡しさせていただきました(記事UPが遅くなりました)
コロナ禍を鑑み、見学会はご相談をいただいてる方のみ、ご案内させていただきました。(ホントなら写真とかでご覧いただくより、実物を体感いただける機会がいちばんなので多くの方にご覧いただければよかったのですが、仕方ないですねぇ(T_T))
竣工写真はまた改めてUPする予定ですが、ひとまず、こちらでご紹介です(^^)
おうちに入るなり「木の香りがとってもしますね、良いですねー」と、いらっしゃった皆さん口々におっしゃっていました。ずーっと現場に居る私は鼻が慣れてしまって気づかない、というか、当たり前になっちゃってましたが(人間の五感でいちばん慣れやすいのが嗅覚との話もあります)、ほとんど新建材を使わず、無垢の木や珪藻土でできた室内は、脱臭剤・芳香剤要らず、といっても過言ではないと思います。それくらい、空気の感じが心地よいです(^^)
マンションは築年数がそれなりに経っていても、もともとのつくりとして気密性があるので、良くも悪くも室内の空気がこもりやすいんですよね。床や家具には、ふんだんに無垢の木を使い、壁や天井は珪藻土。こもりがちなマンションの室内も、気持ち良い空気質になります。
今回のリノベーションでは、間取りは大きくは変えていませんが、以前は壁で塞がれていたLDKと寝室の間に、通路を兼ねた小さいクローゼットを設けました。空気がこもりがちなクローゼットも、人と風が通ることで、空気が循環されやすくなりました。そしてリビングから寝室に風が抜けて、夏の日も風を入れることで快適に過ごせる住まいになりました。
マンションの場合、(原則として)外の窓は変えることはできませんが、こうして室内の間取りを工夫することで室内全体の空気の流れを変えることができます。リフォームの際にそんなことを考えてみるのも、良いかと思います。
玄関の収納は、一部をベンチ収納にしました。下をオープンにすることで普段使う靴やサンダルをサッと仕舞っておけます。(扉あけていちいち収納するのは、メンドウですもんね)。マンションの玄関は広く取れないことが多いので、こういう場所があれば、玄関の床が靴であふれかえっちゃう、っていうのも解決できます。
靴紐を結んだり、ブーツを履いたりするのに腰掛けやすい高さ(床から40cm程度。椅子と同じくらいの高さです)。帰宅時に、お買い物カゴや荷物をサッと置くスペースとしてもちょうど良いです。(特にいまのご時世、帰宅後まず手洗いうがい、したいですからねー。ここにひとまず荷物置いて、手洗いうがいしてから、コートを脱いだり荷持を片付けたり。)
造作でつくった洗面台。シャツなどを予洗いしたり、手洗いで洗濯をけっこう行うとのことで、広い&深さのあるシンクを選びました。TOTOの病院用シンクです。この場合、水栓を台付にすると水栓周りの水汚れに悩まされるので、水栓は壁出しタイプに。(給湯器の設定でアッツアツの熱湯が出ることはないので)2ハンドルの混合水栓でも使い勝手は悪くないですよ〜(^^)(1ハンドルの水栓だと、レバーがお湯のところになっていて、使うつもりがなかったのについうっかりお湯を出していた、なんていうエコじゃないことも無くなるので、2ハンドルもメリットありです)
こちらの住まい手は、子育てが終わってこれからご夫婦ふたりで暮らす、というライフステージになったご家族。「終の棲家」なんていうと、なんだか少し後ろ向きなイメージを持つかもしれませんが、決してそんなことはなく、ご自分たちのライフスタイル、好きなもの、必要なもの。年齢を重ねることでブレることない価値観となったこの年代の方は、イチから細かく決めていくリノベーションも、必要なもの・そうでもないもの、好きなもの・好みでないもの、がハッキリしてるので、こちらもご提案のしがいがある&しやすいリノベーションとなりました。
お引渡しのときに、「これで心置きなくこの家で穏やかに過ごせるし、まだ残りある会社員生活も「これからも頑張って仕事しよう!」というモチベーションにもなって、本当にこのタイミングで思い切ってリノベーションして良かった」と、言っていただけました。(とってもありがたいお言葉です(^^))