道具は大切に。
職業訓練校で使っていた玄能(げんのう)。
「かなづち」とはいわないのです。
「金槌」は、釘打ち用の槌の総称のようで、ホームセンターなど、
一般的には「かなづち」なんて言いますが、
大工・木工の現場では、「玄能(げんのう)」です。
入学当初は、「利き手はどっちや?玄能(げんのう)どっちで持つんか?」
なんて先生に聞かれて、
「?????ゲンノウって、なんですのん???」
から始まるのです(笑)
最低限揃える手工具には、こうして先生が名前を彫ってくれて、
手工具の手入れ(主に刃物の研ぎ)からみっちり仕込まれました。
道具を出しっぱなしにして帰ったり、
人の道具を勝手に使った子には、容赦なく鉄拳がふってきたものです(笑)
今は現場でも、電動工具や便利な道具がたくさん使われるようになっていて、
適正なコストで現場を作るためにも、必要なものだと思いますが、
「それで仕事をしている、現場をつくっている、その道具を大切に使う」
という気持ちは、大事にしたいものですね。