そして、4年。
東日本大震災から、4年。
仕事が立て続けに入っていて、
なんだか目の前のコトをこなすことでいっぱいいっぱいになってた、
そんなときに、一瞬にしておきた震災。
あたりまえのように、今日のような明日が来る、
と思っていたのに、
いろんなものが変わった。
容赦なくすべての電気がとまる計画停電、
現場に行きたくても、ガソリンが手に入らない、
スーパーでは備蓄できる食料がなくなっていく、
ずっとずっと続く余震。
大げさだけど、
身を削るように働き、現場を造り、
がむしゃらに進んでこれたのは、
あたりまえの毎日の未来があるものだと思っていたからこそだったのだと、
改めてわかりました。
大きな震災を目の当たりにして、
自分がしてきたこと・これからしようとしてることは、
一体なんなのだろう、、
と、抜け殻のように虚無感を覚えた時期もありました。
でも、そのときに、お施主さんから、
-山本さんに、家を建ててもらうことを、私達は楽しみにしているんです-
と言われたこと。
大きなことは出来なくても、目の前に居るお施主さんの信頼にこたえられるような仕事をしよう。
自分しか出来ないこと、じゃなくて、
自分にだったら出来ることを、
建築の仕事を通して、ちゃんとやっていこう。
故郷から離れ、頼る親も親戚も居ない関東の地で過ごして約10年。
仕事を通じて、頼れる人・頼ってくれる人、たくさんの出逢いがありました。
自分の想いを全うするために、
ひとりで設計事務所をやっていくことは、
想定外のタイヘンな事もたくさんあって、
時折、心が折れそうになることもあるけれど、ふんばれるだけふんばって(笑)
自分ができるせいいっぱいの誠実な仕事をやっていきたいと、
改めて思う、4年の節目の日。