温暖化。

冬、だというのに、めちゃ暖かいです。
現場工事をする私たちにとっては、ありがたいことですが、単純に喜んではいけないように思います。
京都議定書で日本は「日本からの二酸化炭素排出量を、6%減らします!」と10年前に誓ったクセに、減らすどころか、8%も増えているではありませんか!
CO2推移

 

 

 

 

 

その10年の間に、どの部分からのCO2排出量が増えてるの??と見てみると、家庭部門からの増加が目立つではありませんか。
CO2分類
まがりなりにも、日本の住宅ストックを生産している人間の一人(全体のホンノ、ホンノ、ちょびーーーーーーっとですが。)として、これはキチンと考えねば、と感じています。
近頃では「高気密・高断熱」=「省エネ」と言われていますが、私は、実はそこに落とし穴があるように思えてならないのです。
数年前から言われ始めた「シックハウス症候群」。
建材や接着剤から発生する、化学物質のせいで、新しく建てたばかりのマイホームに住めない人が続出。体がだるくなったり、頭が痛くなったり。
この建材たち、実は昔からフツーに使われているものなのに、何故ここ数年で悪者だとわかったか。
それは、住宅の気密性が急激に増したから。
「高気密・高断熱」のために、サッシや開口部の気密性を高め、密閉ラップにすっぽりくるんだ、魔法瓶のような家がたくさん登場したのと同じ時期に、「シックハウス」を訴える人が登場しました。
昔の家は、積極的に窓をあけたり、換気扇をいっぱいつけたりしなくても、すき間風がパァパァ吹いていたからです。(「自然換気」が自然に、出来ていたのですね。)
建築基準法では、省エネのために「高気密・高断熱」を目指す一方で、シックハウスの原因とされる化学物質を含んだ建材の使用を制限して、居室の24時間換気を義務付けました。
そこで疑問。
例えば、冬。
せっかく暖めた部屋の空気を、一日中換気してたら、いくら「高気密・高断熱」にしてても、寒いやんっ。
と思った方も多いはず。
そのために「熱交換型換気扇」という、ちょっと高級な換気扇を取り付けます。
暖めた空気の温度はそのままで、汚染物質だけを排出する、というスグレモノ。
最近のメーカー住宅では、『熱交換型24時間換気・標準装備!』なんてのもよくみかけます。
が!!!
その換気扇。
24時間回しぱなし。多いおうちでは、居室の各部屋にございます。
1台あたりの電気代は、月約600円。
一般家庭では、最低2台(1F&2F)なので、月約1200円。
「高気密・高断熱」にして、暖房費を節約しても、換気扇で月1200円×12ヶ月も余分に支払っているのです。電気を使ってる、ということは、それだけ環境に負荷をかけてる、ってこと。
一概に「高気密・高断熱」が悪いわけではありません。
だけど、冬でも暖か、夏でも涼しい、という年中おなじよーな環境になれると、人間、それがあたりまえになります。
「心地よい」と感じる温度範囲というのも、どんどん狭くなってきます。
冬は、寒い。
夏は、暑い。
冬、寒ければ、セーターを一枚着ればいい。
もこもこ靴下を履けば、また快適。
夏、暑ければ、庭に打ち水をすればいい。
汗をかけば、汗が蒸発するときに体温も奪ってくれて、体の表面温度が下がります。
「光熱費を抑えたいから、『高気密・高断熱』!」が、本当に快適な暮らし、地球の環境のために、本当に良い暮らし方なんでしょうか。
環境問題は、企業だけのこと、他人事、ではないことが、この10年のCO2排出量「+8%UP」に表れているのかもしれません。

11 thoughts on “温暖化。

  1. aki より:

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    うんうん!
    もちろん、昔の日本家屋の様な開放的すぎる?家だと住み辛いと思うけど、魔法瓶のような家よりは適度に季節感を感じられる家の方が人間らしく健康的に暮らせるとおれも思います。
    今回の暖冬は本当に怖いよね。二酸化炭素排出の削減は真剣に考えなきゃいけないと本当に思う。個人個人で出来る事からをコツコツとね!

  2. 監督チャン より:

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    >akiさん
    そうですよね!
    昔と今とでは、社会背景が違うから(防犯など)、そっくりそのまま、ってわけにはいかないですものね。でも、快適・便利が環境に及ぼす影響っていうのも、個人単位で考えなければいけない状況になってると、思うのです。
    「温故知新」で、素敵なおうちを創っていきたいですね。

  3. hiyo より:

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    確かに高気密高断熱の家は、人間を守りすぎるよね。
    でもって、守ろうとしている割には素材選びがガサツ。
    あれだけの気密をとるなら、素材はすべて自然なもの意外には考えられないのに、中途半端な家がやたら多い。
    0か100。それができないから人間の体に影響を及ぼすんだよね。
    それにしても、今年の暖冬はすごいね~~。おかげでエアコン一台で冬を越せたけど、笑っていられる状態じゃないね。監督チャンの言うとおり、生き方を少しだけ昔に戻さないといけないと思うわ。

  4. 監督チャン より:

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    >hiyoさん
    目先の便利さや快適さだけで、あたかもオールOKな誤解をうむような情報が多すぎるような気がしますよね。
    作り手も住み手も、住環境だけでなく、もっと大きな視野で、環境というものを考えなければいけない時期に来ているのかもしれませんね。

  5. ひらひで。 より:

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    ボクも仕事的にお客さまの二酸化炭素の排出量を算出することがかなりあります。
    日本にいると地球温暖化の深刻度合いはぜんぜん分からへんと思いますが、南極はエライことになってまっせ!
    アザラシやらシロクマやらはほんとカワイソウ!!

  6. 監督チャン より:

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    >ひらひでさん。
    「お客様のCO2を算出」?!?!
    是非詳しく伺いたいでございます。
    (ライフサイクルコスト、とか???)
    地球の環境って、ほんと絶妙なバランスで保たれてるものですものね。
    負の遺産を子供たちに残さないように、今のオトナは頑張らねば!

  7. ひらひで。 より:

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    モチロン、ライフサイクルコストも算出しまっせぇ~。
    まぁ、ボクが家庭用のモノを算出することは、あんまりないんすケドね。
    ショッピングセンターとか、事務所ビルとか工場の空調熱源の設計を主にやってるもんで・・・。

  8. ひらひで。 より:

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    なんかお手伝いいたしやしょうか?(笑)

  9. 監督チャン より:

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    >ひらひでさん
    す、すごいっすね!!!
    専門は環境工学だったのですが、あの空調の分野(ヒートポンプやら、etc。。。)は、全く理解ができなくて。。。
    エコキュートも、大気中の二酸化炭素をどうにかして熱源にしてる?らしいですが、ようわからん。。。
    レクチャーしてくださいっ!

  10. ひらひで。 より:

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    エコキュートは技術的にはエアコンの暖房(冷房の逆運転)と一緒です。
    冷媒がフロンとCO2で違うだけぇ~。
    エアコンもヒートポンプでぇ~す。
    ちなみにガスヒーポンはガスエンジン(発電機)で発電した電気でエアコン(ヒートポンプ)を動かしてるようなもんです。実際には発電でなくってコンプレッサーで動力を得ているんですが・・・。

  11. 監督チャン より:

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    >ひらひでさん
    な、る、ほ、ど。(ほんまに理解できてるか微妙ですが・・・。)
    設備のQ&Aは、ひらひでさんに伺うことにしますっ!

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