アナログだけど、これが一番わかりやすい。

現在工事中の、船橋行田・コーヒーショップ。木造のアパートの一区画を、コーヒーショップにリノベーションです。

コーヒーショップまめまる
もともと2LDKの木造アパート。間仕切り壁を撤去して自家焙煎のコーヒーショップ(カフェ)にリノベーション

木造なので、やはり抜けない柱&今度の計画では空間の中に出てくる柱が、何本があります。&筋交い等が入っている壁は抜けないので、そこを考慮した上で、客席・厨房・パウダールームと計画しました。

特に厨房部分は、メーカー厨房機器+造作家具の組み合わせで、ワンオペでも切り盛りできる(ハズ!)のコックピットのような使い勝手が良さそうな厨房スペースになりました、と自画自賛(笑)。

コーヒーショップまめまる
コックピットのような厨房スペース。コの字で使いやすいハズですっ!

と、お施主さんとの造作家具の打ち合わせ。レジ台をどこに置いて、どう使うか、ってお話になり、これが意外と入る場所が、キビチイっ(爆&汗)!
キャッシュレスに伴って、レジ周辺機器も随分小型化&シンプルになっていて、ディスプレイもipadなんかでオシャレ&シンプルにお客様に出せたり、等々、昔に比べるととってもコンパクトになっているのですが、問題は、「現金の引き出し(キャッシュドロア)」。

機種によって、幅も奥行きもバラバラで、どうも使い勝手も違う感じ・・・??こればっかりは、使う人本人が見て使い勝手を検討いただく必要があるので、早々にお施主さんには実機を確認してもらいました。(フットワークの軽いお施主さん、ありがたや!!!)当初良いかな?と思っていた一番小型のものは、無理やり小さくした都合もあって使い勝手があまり良くなさそうとのことで、一番小型よりちょっと大きくなるけど、これが使いやすそう、というものを選定していただきました。

、、というわけで、キャッシュドロアを入れる場所が決まったので、設計変更(笑)
平面図とともに、展開図(部屋の真ん中に立って、東・西・南・北それぞれの壁方向を見たときの、立面図みたいなもの。これで、いろんなものの高さが詳細に分かります)も変更&詳細に描いていったのですが、、、

いろんなものの高さ
(厨房機器・ドリップカウンター・客席カウンター・レジカウンター)
が微妙に違うので、
(描いてる私も)
ワケワカメ!


(これ、、、描いてる本人でさえ分かりにくいから、お施主さんはもっとわからん、よな、、、)。ということで、打ち合わせ用に、このややこしい厨房部分を模型に。一般的に、住宅の模型って1/100とか1/50の縮尺で作るのですが、今回は造作家具の高さや位置、そのあたりを把握したかったので、1/20の縮尺で作ってみました。

図面ではわかりにくかったレジの「チンッ!」の、キャッシュドロアの位置や出てくる感じが分かりやすくなりました(^^)

そして、素材についても分かりやすく、ということで。木の天板など造作家具で作るところ、既製品の厨房機器が入るところ。模型の素材・色を変えて、なるべく端的に分かりやすく・伝わりやすく、作っていきます。

今はいろんな設計ソフトがあるので、こんなものもパソコン使って3Dでサササッと作る設計者の方も多いです。(たぶん、そちらの方がメジャーかも)。でも私は、こうして実際に手を動かして作ると(例え1/20の模型だとしても)私自身も「あ、この収納部分は奥行きが深すぎて使いにくそうだな」とか、「ここの出っ張りが気になると思っていたけど、下の収納を引っ込めればスッキリするな」とか、色々気付くことがあるんですよねー。

私はこうして実際に手を使って、ちまちま作って、シルバニアファミリーのように(笑)ミニチュアで確認しながら作るのが、自分の感覚に合っているように思います(^^)。それに、私自身、作っていて楽しいってのもあります(笑)平面図・展開図、といった2Dでの図面に加えて、模型があると、色々細かい部分もしっかり理解して検討できるから、良いですよね(^^)

今回は「店舗内装」という、いつもとは少し違うジャンルのお仕事ですが、『使う人(住む人)のコトを考えて空間を作る』という点では、住宅と同じ。私が全てのことを100%知っているわけではないので(今回のレジのことみたいにね)お施主さんにも助けていただきながら、こうして、つくりあげていきます。

こちらのコーヒーショップは、2022年初夏にオープン予定。
お施主さんが淹れるコーヒーはもちろんのこと、自家製ケーキも、ものすごく美味しいんですよ〜(^^) 
※コロナ禍による世界的な半導体不足で、こちらも焙煎機などの納期が不安定な状況・・・。オープン日程等、決まりましたらまた弊社ホームページでもお知らせいたしますね。