ペレットストーブも、いい!

先日のブログでご紹介した、薪ストーブ。
ただ、市街地では薪ストーブからの煙問題(※上手に燃せば煙はほとんど出ないんだけど、外に出ている煙突のビジュアルもあって、建て込んでいる住宅地ではよく思われないケースも少なくありません。。。)や、薪の確保やストック場所の問題もあって、なかなか薪ストーブを採用しにくい現実があります。

そこでオススメなのが、 ペレットストーブ。です。

「ペレット」とよばれる、木を製材したときに出る「おがくず」を圧密圧縮して出来た燃料とする、ストーブです。

出典:日本木質バイオマスエネルギー協会 掲載写真より

ストーブそのものの機械について、以前は、ペレットストーブの普及が早かった、ヨーロッパやカナダといった海外製ものが多かったですが、最近では国内メーカーも充実してきて、そして国内メーカーのデザインもステキなものが増えてきました。

山本製作所「禅」

こんな感じのクラシカルなデザインものももあれば、

シモタニ「オルコット」

モダンなデザインも。

このストーブ、調整ダイヤルが木ってのもカワイイところ。

ペレットストーブの良いところは、なんといっても扱いがラクなところ。
(薪ストーブと比べてね。)

  • 燃料を手に入れやすい(木質ペレットは、ペレットストーブ購入店で扱っています。配送もあるし、近くであればご自分で車でまとめ買いしに行くことも可能です。)
  • スイッチONで点火できる。(薪ストーブは、焚き付けはじめや薪の供給、基本的にこちらで面倒みなきゃいけないので手間がかかります)
  • 火力の調整、点火消火もスイッチで調整できる。
  • 機種によってはタイマーとかあるので、朝起きる前にセットしておけば、ぬくぬくの朝を迎えられる。(薪ストーブはそんなことできないので、冷え込んだ朝の薪点火がけっこう億劫です、、、)
  • 燃焼温度が薪ストーブほど上がらないので、煙突などの部材がシンプル。→導入コストは薪ストーブより安価。

などなど。
個人的には、一般的な市街地では、ペレットストーブが扱いやすくて生活に負担なく、「炎のある住まい」を十二分に楽しませてくれるアイテムだと思っています。

戸建てリフォームした「ももちゃんのおうち」にも、ペレットストーブを導入しました。こちらのおうちは、築60年の木造住宅。夏は涼しく快適に過ごせるものの、冬はまるで冷蔵庫のような寒さ。外壁と窓まわりの断熱改修をして、さらに冬の採暖として、ペレットストーブを採用しました。

初・火入れのときには、さっそくストーブの前に佇むももちゃん。

動物は心地よい場所を知っていますね(*^^*)

ペレットストーブは薪ストーブと同じで、ただ空気を温める暖房方式と違って、輻射熱で温めます。体の芯からポカポカと温まる心地よさは格別。そして、燃料であるペレットが自動でコロン、コロンと、ストーブに供給されるのですが、その音も心地よいんです。

ペレット燃料は、こんな感じで袋に入っています。居間の片隅に積んでおいてもいいので、おうちにゴミが散らかりにくいです。

ペレットの使用量は、雪の降るような寒い冬の日で、一袋/日、の使用のようです。ペレットが600円~1200円程度なので、石油ストーブと同じくらい、といったところでしょうか。

このペレットストーブの灰は、1袋分燃やしても、握りこぶし一つもないくらいの少量の灰しか出ません。この灰は、庭や畑に撒いて肥料としての利用が出来るので、一石二鳥。

ペレットストーブに限らず薪ストーブもですが、ストーブって、家のけっこういい位置に鎮座します。そして、使わない夏場も、ずーっとずっとその場所に、居ります。なので、デザイン的にも気に入ったものを選ぶことをオススメしてます。なので、できれば、実物を実際に見に行くのが良いですね!

千葉にある、山武産業さんの展示場

千葉の杉「山武杉」を製材しています。そのときに出るおが屑で、ここでペレットも作っているんです。

伺った日は夏の暑い日でしたが(笑)、実際にペレットを燃やして、見せていただくことができました。

手入れの仕方も教えてもらいました。この機種の場合、このお皿の部分に灰が貯まるので、ここをキレイにすることになります。

 ペレットストーブや薪ストーブ。気が滅入りがちな、冬の寒い日でも、ストーブのおかげで、むしろ楽しみになってきます。炎のある暮らしは、体の芯から温まる心地よさと、揺らぐ炎をまったりと眺めるという、とても豊かなひとときとなります。