お茶のコト
学校の教室でのお茶なので、床間などはないのです。
でもこうして、色紙をイーゼルに飾ったり、小さいテーブルにお花を行けるだけで、「床間」的な空間になるんですよね。
茶道には、たくさんたくさん決まり事があるけれど、
季節を感じ、その空間を味わい、豊かな時間を共有する、
という想いは、とても素敵に思います。
まだ数回の超初心者のワタシ。
隣に座った先生に、フト手元を見られ、
「あ!お茶席では腕時計はタブーなのよ」
と言われました。
てっきり、
お茶道具などを傷つけちゃうからかな??なんて思ったのですが、
ブッブー。でして。
「時間を忘れて、現実を忘れて、この空間を楽しみましょう。
という場所なので、時計はダメなのよ。」
時計を持たないで居るなんて、
すごく落ち着かない性分なワタシ。
「たまには、時間を忘れる、という時を過ごすことも、大切」
なのですね。
『紅爐一点雪』:
赤々と燃える爐に、ひとひらの雪が舞って、ジュッと消え入る様子を描いた、禅語とのこと。
禅語、なので、そこに意味はなく、それを聞いてそれぞれがどう感じるか、ということらしいです。
ワタシには、単純にその様子が目に浮かびました。お茶が点てられる茶筅の音、冷たい空気のなか広がるお茶の香り、その凛とした空間ながらも穏やかな時間が流れている感じが、とても心地よく感じたものです(*´∀`)。