これからも。
こちら千葉では相変わらず寒い日が続いています。
お正月が終わり、
成人の日のお休みも終わり、
津津と寒い薄曇りの空を見ると
阪神大震災の光景が 今でも蘇ります。
あれから17年。
たまに帰る神戸の街並みを見ると
あの悲惨な光景が嘘のように
キラキラした街並みが、あります。
でも。
ワタシが育った街は
木造長屋が多い下町だったので
震災で倒壊し、火災で無くなった建物が多く、
小学校の頃に駆け回った街並みは
すっかり姿を変えてしまいました。
あの光景は、もう戻りません。
阪神大震災以前も、以降も、
日本で、世界で、
多くの災害がありました。
あげればキリがないかもしれません。
離れていれば、
自分が直接被災していなければ、
知り合いがそこにいなければ、
すーっと流れてしまう、ことかもしれません。
でも。
心の片隅に、ちょっとでもいいから、
時折、ちょっと思い出すだけでもいいから、
そういう人たちのことを思いやる時間を
持つことが大事なのかも。と思うのです。
去年の3.11の震災直後、
建築業界は物流も滞り、
先も見えず、
一瞬にして、状況が変わりました。
それでも、
進めている現場は、なんとしてでもやっていかなければならない、
次の仕事もすすめていかなければならない。
津波で一瞬にして奪われていった建物を目にしながら
その建物を全力で創り上げていくことに
戸惑いと悩みを抱えながらも
でも、自分が携わった建物で
楽しく幸せに過ごしてくださる人たちがいる、
一緒に家づくりが出来て、楽しかった、ヨカッタと言ってくださる人がいる、
というのは、本当に感謝しかないことだと、改めて感じています。
その気持ちに報いるためにも、
これからもこの仕事を真摯な気持ちで
向い合って取り組んでいくことが大切。
3.11の震災後に着工した現場も、
そろそろ佳境。
多くの職人さん、
仕事を依頼してくれるお施主さん、
たくさんの人達の思いがあるからこそ
こうして造り上げていけることを
忘れずに
これからもムッギョムギョ
頑張りますよー( ´∀`)つ