白子町のパン屋さんの上棟を迎えて。

今でも、なんだか現実じゃないんじゃないか、とフト思ってしまうほどの
大きな地震があって、約3週間。
こちらはガソリン不足も あの行列はなんだったの?!ってくらい ピタッと落ち着いて
スーパーもコンビニも 多少は棚があいてるものの
いつものように いろんな食品・商品が陳列されています。
計画停電も 実施中止が続いてるおかげで
いつ停電するかとドキドキしながらPC作業をする必要もなかったり
夜も明るい部屋で テレビを見れたり
街頭や信号がちゃんと光ってる中を安心して通行できたり
今までの「アタリマエ」の生活に戻っているような気がします。
でも今だにくる余震、テレビから流れる被災地の様子。
3・11は、現実なんだ。
と思い知らされます。
地震や津波という、ニンゲンの力ではどうにもならない、自然の驚異。
住宅が、あっというまに跡形もなくなってしまった街並みを映像で見て、
自分の仕事・信念が、なんだかとっても虚しく感じていた日々。
そんな中、なんとか材料も手配できて、予定どおり執り行なわれた、
白子町のパン屋さんの上棟。
正直、複雑な気持でした。
なんとか予定どおり上棟できるといううれしさ。
でも今の日本には、家を建てるどころか、多くのものを失った方がたくさん居るという悲しい現実。
想いを込めて図面をかいたものが、実際にできるというよろこび。
でもそれが、自然の力にはとうていかなわず、あっけなく無くなることだってあるということを
思い知らされた、3・11の大地震。
そんななか迎えた、上棟の日。
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上棟の日は、設計のワタシも作業員になります。
(玉掛けの資格、もってマスのよ。)
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床の合板には、岩手県の「宮古工場」のスタンプ。
これが作られたときはまだ震災前だったのだろうか。
東北の沿岸部には、合板の工場が多く、被災した工場も少なくないといいます。
材料も、家も、大切にしなければ。
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たくさんの職人さんの力で 組みあがった躯体。
自分が思い描いた建物が、空間が、実際にそこにありました。
ただ見ているだけでなくて、自分も微力ながらも作業して創り上げた建物。
やっぱり、建築って、すごい。
これからの日本がどうなっていくかわからないけど、
でも、ワタシは、建築のシゴトを一生の生業として、やっていきたい。
そして、いつか、自分が出来ることを被災地で役立てられるようにしたい。
そのためにも、任せていただいたお仕事を、誠意をもって、
建築士という職能に恥じぬよう、一生懸命たずさわることが、
今の自分には大切なことなんだと、感じた日でした。

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