(コストはかかるけど)造作家具がオススメなもの〜収納編〜

注文住宅の家造りで、いろんな意味で(※予算調整でカットされる第一候補が、コレかと・・笑)
悩ましいのが、いろいろな収納を「造作家具」にするかどうか、かと思います。

私個人の意見ですが、コストをかけてでも造作家具がオススメなものは、

  • 素材や、見た目に、こだわりたい場所
    (例:長い時間居るリビングの家具とか)
  • 既製品家具では、サイズ(奥行き、高さ、幅)が、その空間に合わない
    (例:趣味のものを収納する場所とか)
  • 想像するこれからの暮らしのなかで、その空間の用途に変わりがないと思う場所
    (例:子供だけが使う場所じゃなくて、大人も仕事などで使う場所の収納とか)

です。

既製品家具、それとも造作家具?

そもそも、「既製品家具」とは、いわゆるニ◯リさんや、無印◯品さん、IK◯Aさんなどで販売されている家具。


現在のお住まいが賃貸住宅だったりマンションだったりする場合、
そもそも収納スペースが最低限なことがほとんど。
入居後に、このあたりのお店やネットを見て、足りない収納家具を買い足す、というパターンが多いですね。

▲IKEAホームページより
▲無印良品ホームページより

既製品の家具のいちばんのメリットは、なんといってもその価格!
ものによっては、我々がつくると材料代以下なのでは?と思うくらい安価なものも、ありますし。
「おねだん以上、二◯リ」なんて、まさにおっしゃるとおり、なんて思います。

それに。今どきの既製品家具は、そこまで、ダサく、ない。笑。
一昔前と違って、デザインも、そこそこイケてる。
(自分の学生時代に、IKEAがあったらヨカッタなぁ・・・!と、つねづね思います)

なので、子供部屋の収納には、既製品家具の方がオススメだったりも、します。
(お子さんの年齢などにもよりますが、未就学〜高校生くらいまでだと、
子供部屋の滞在時間や、宿題や勉強をどの場所でするかなど、
お子さん自身や成長過程によって、それぞれなので。)

いっぽう、造作家具は、特に注文住宅の場合、収納家具もいわゆる「フルオーダー」。
その良さはなんといっても、サイズや、材質、デザインなど、家の設計に合わせてつくれること。
見た目も、サイズも、ピッタリと揃っているし、その家・その住まい手のためだけに設計されたもの。

▲子供部屋のデスクカウンターの脇の、本棚収納。ここでお父さんもテレワークお仕事するので、
教科書やノート、家族みんなで見たい本など、ぜんぶまとめて収納する大容量の本棚収納。
壁〜デスクカウンターまで、幅ピッタリにできるのは、造作家具ならでは。

造作家具なら、    

    扉を付けるor付けない
    引き出にするorしない
    高さ・奥行きを、どうする?

等々、選択肢は無限に広がります・・・!

ということは、打ち合わせの時間も必要になるし、
コストも(普及品の既製品と比べると)高くなっちゃう、というのが、造作家具のデメリット。

改めて、造作家具の「いいところ」

(デキる)(←ここ大事・笑)大工さんが居る場合は、建築工事と合わせて、家具も作っちゃいます。
なので、既製品家具と比べると価格は高くなることが多いですけど、
デザインやサイズなど、その家にあわせて作るので、とても使い勝手の良い収納家具となります。

造作家具収納、たとえばこんな感じ

  • 事例1)階段室にしつらえた、お子さんたちの通学用具収納
▲階段にあわせて作った収納。このおうちは、1Fがリビング・2Fが子供部屋。
小さなお子さんたちの通学用意をこの場所でまとめて見れるように、階段のスペースにこのような収納場所をつくりました。
くつろぐ空間のリビングは、お子さんたちのモノを置かなくて良いので、スッキリと暮らせます

子供用の家具は、既製品でも、、、という考えもありますが、
このおうちは、ご夫婦共働き+未就学のお子さん3人、と、効率よく家事育児をこなさないと生活が回らない!という期間が、おそらくむこう10年は続く。という想定のもと、
しっかりと設えた収納場所です。

  • 事例2)ピアノ室の、楽譜収納棚
▲リビングに隣接したピアノ室。壁一面に、床から天井まで楽譜&本棚収納。
ビッシリと本が入ることで、吸音効果も期待できます
▲左の一列は、配管スペースのために少し狭くなった収納。
この部分にはコンパクトな文庫本などはピッタリと入ります
  • 事例3)アウトドア好きの、玄関収納
▲玄関の収納スペース部分。扉はつけず、すべてオープンに。
風通しの良い場所で保管したい登山靴も、気持ちよく収納。
▲壁面の棚レールは、ハンガーパイプや奥行きを変えた棚板を足したり高さを変えたりできるので、
後々増えそうな登山道具も、この場所にまとめて収納できます
  • 事例4)マグカップ好きの、食器棚
▲カウンター高さの食器棚+コップなどの吊戸食器棚収納
▲奥行をコップ1個ほどと浅くすることで、奥に小さな食器を入れ込まずに、
「見える」収納として食器をフル活用できちゃう!

まとめ

私自身のアパート住まいのときを振り返ると、
    →もともとの収納が足りない
    →既製品の収納家具を買う
    →モノが増えて、収納に収まらない
    →収納家具を買いたす
(見た目的にも値段的にも)テキトーな収納家具をアチコチおいて、結局モノが増えて暮らしにくい生活をしていたこともありました。

安価で手軽にいろんなモノが手に入る今の時代。
モノを「増やしすぎない」ことも、暮らしを快適にするコツかもしれませんよねぇ。

必要なモノの、種類や量は、ひとそれぞれ。

注文住宅で家を建てるときこそ、ご自分たちの生活・暮らしを少し見つめ直して、
適材適所に、適量の収納を計画することができる、タイミングかな、とも思います。

その上で、それぞれの収納を、
「造作家具」にするのか「既製家具」にするのか。


設計者と一緒に、ステキな暮らしを妄想しながら(笑)いろいろ考えていけると
良いですね。