新築時には、小学校低学年のお兄ちゃんと、幼稚園の妹さん。子供部屋としてつくった場所は、将来的に2部屋に区切れるようにと、広くとった一室。
築後約8年の歳月を経て、高校受験を控えたお兄ちゃんと、小学校高学年の妹さん。今でも仲良く兄弟で遊ぶ二人ですが、集中して勉強もできるように、また、学校や習い事で使う様々な用具をそれぞれが片付けてしまえるように、間仕切りの家具を造りました。
勾配天井なこともあり、収納上部はあえて空間をあけました。完全に個室にするのではなく、音や気配をなんとなく感じられることで、一人で部屋に居る寂しさを軽減です。収納は、半分は本やファイルのスペース、残り半分は洋服やカバンを掛けるスペースにしました。
勉強机は、将来的にもずっと使う可能性は少ないとのことで、手頃な価格の既成品を組み合わせました。
家具全体のサイズは、幅2m弱・奥行きは80cmちょっと。
幅は、もともとある壁の端から端に合わせてピッタリ造りました。
奥行きは、80cmの奥行きの収納って布団をしまうには良いですが、洋服でも本類でも、奥行きが深すぎて使いづらい。
大きくなったお子さんそれぞれに、自分たちの普段着る洋服と、学校や塾のテキスト・ノートの管理を各自で出来るように、というご要望だったので、本やノートなどのファイル類を収納するスペース(奥行き30cm程度)と、洋服をハンガーにかけて収納するスペース(奥行き50cm程度)としました。それを背中合わせにして互い違いにした収納です。
洋服を掛ける奥行きとして50cmは少し浅いですが、扉をつける予定はないし、ハンガーに掛けた洋服の片側の肩が少しでるくらいは問題ナシ。ということでこの奥行きに。洋服を掛けると、下のほうは空間として結構余ります。(ロングコートやワンピースがたくさんなければ)ハンカチや靴下など、細かい衣類もあるので、それらは引き出し収納が便利。でも引き出しを造作でつくると、けっこう予算がかかります。(引き出しのレール金物と、一つ一つを箱で造るので、手間と材料代がかかるんですよね。)なので、既成品をご提案。
無印良品のポリプロピレン収納シリーズは、奥行きや高さ、規格がある程度ラインナップがあるので使いやすいです。無印良品の良さは、他の商品とも規格がそろっているものが多くて、スタッキングできたり、並べたり、そういうのがしやすい!
ということで、無印良品のPP収納(奥行き45cm)を、洋服収納スペースの下に入れるように計画。本棚収納部分は、同じく無印良品のPPファイルボックスが入る奥行きにしました。このファイルボックスがあれば、バラバラなりがちなプリント類もキレイに整理整頓できますね。
すでに生活されているお住まいでの工事になるので、ある程度家具は造った状態で運び込み、室内で組み上げました。
大工さんが工事に入るので、ついでにお持ちのハンモックの取付をしました。フックはロッククライミング用のものを調達。
勉強に疲れたらこのハンモックで風に揺られてひとねむり。家族に大人気の場所となったようです。
概要
所在地 | 千葉県松戸市 |
工事内容 | 造作家具製作及び既成品家具組立 |
工事価格帯 | 10万~50万 |